【津軽びいどろ】手に取るとこころ華やぐ日本の美しいグラス ふくらぐらす(片口、盃、グラス)

日本の美しい四季を感じるハンドメイドガラス【津軽びいどろ】ふくらぐらす
『津軽びいどろ』は青森の優れた技術者として認定された「あおもりマイスター」を有する工場で、一つ一つ熟練の職人の手作りで作られる。
その魅力は、豊かな四季の情景を映し込んだ色彩の美しさにある。「ガラスの色を作る」という作業は成分の調合が難しく、１キロに対したった0.1グラムでも違いがあれば、形にならずに割れてしまう。色合わせが特徴の津軽びいどろの色づくりは、まさに長年の勘と経験が活きた職人技。
色づくりには溶融の腕も欠かせない。ガラスが製品となったとき、理想の色に発色するように溶融の温度や原料の投入など細心の注意を払う。良い色を効率よく出せる加減を見極める作業は、ときには数年をかけるため、根気と情熱がなければ続けられない。
北洋硝子のように、色の調合から成形まですべての工程を自社で賄えるところは極めて少ない。たくさんの手間と時間がかかるからだ。それでも「誰かの心に残る特別な色を作りたい」という想いが四季の情景をびいどろに宿していく。

「ふくらがらす」
ふっくら丸いフォルムと軽さが特徴の、口当たりも良い薄造りのグラスです。華やかな色と可愛らしさは、日本の繊細な技を映す美しさです。

ふくらがらすは、型吹きという技法で制作されています。二つに割れた金型を合わせた中にガラスを吹き込んでいく際、「シモ」と呼ばれる色ガラスの粒が伸びながら膨らむ為に、丸みを帯びたシェイプに沿って柔らかな表情を出しています。
金型も専門の金型職人が手掛け、鋳物で出来た型の内面にコルクの細かい粉をニカワに溶いて混ぜたものを塗って焼き上げます。焼き上げたコルクペーストは炭となって焼き付いていますが、それに水をたっぷりかけながら ガラスを吹き込む事で、ガラスと型の間に大量のスチームが発生し、非常に滑らかな肌合いとしてカタチ作られます。
ひとつひとつのガラスに多くの工程を経て職人が手作りする美しいガラスが、くつろぎのひとときを華やかに彩ります